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本郷中央教会のパイプオルガン

教会創設当時のパイプオルガン

 本郷中央教会は、1890年、創設されました(当時は本郷中央会堂と呼称)。同年夏には、英国ウェールズから来日したジョージ・エドワード・ガントレット氏が当教会の聖歌隊長、オルガニストとして迎えられましたが、彼は、カナダ製のペダル鍵盤付き大型リードオルガンをパイプオルガンに改造し、教会に据え付けました。宮沢賢治の「春と修羅第二集」に出てくるオルガンは、まさにこのオルガンではないかと思われます。また、このオルガンの写真は、日本のパイプオルガンの最古の写真とされています。
一方、ガントレット氏により、オルガン演奏会も開催されましたが、その様子は1891年1月の「音楽雑誌」に紹介されています。それによると、同氏の技法は優れたもので、拍手は満場に響いたとあります。また、当教会のパイプオルガンの演奏と幻燈を組み合わせた伝道集会は、東京で評判になったとも伝えられています。

教会オルガニスト岡野貞一

 ガントレット氏の後任のオルガニストが「春の小川」や「故郷(ふるさと)」などの作曲者である岡野貞一氏です。しかしながら、ガントレットのパイプオルガンは、1923年、関東大震災により会堂とともに焼失しました。そのため、岡野貞一は教会の命を受けて礼拝のために山野製リードオルガン(大正半ばに製造/13ストップ/36鍵盤)の購入を決め、このオルガンで戦後からほとんど休まずに実に43年間、礼拝奏楽を続けた。

パイプオルガンの再建

パイプオルガン焼失から90年の経過を目前に控え、2012年6月からパイプオルガンの再建に向け教会員が一丸となって取り組み、2016年ついにその夢の実現に至りました。
 導入されたオルガンは、1890年代に英国のピーター・コナッハー社において製作され、ウェールズのダニー・キャステル教会で使用されていたものです。また、ウェールズは初代オルガニストのガントレット氏の出身地であることに不思議な因縁を感じます。そして2016年3月27日のイースター礼拝から、その音色を鳴り響かせています。

オルガン選出と再建の担い手

オルガンの選定にあたっては、コンサルタントの横田宗隆氏にご尽力いただきました。横田氏が当教会の伝統と品格を考慮し、英国、米国の古い楽器から選ばれたものですが、サイズも当教会にぴったり合致したのは、まさに神の思し召しというべきでしょう。また、修復については、やはり横田氏から推薦のあったスウェーデン在住のジェームズ・コリアー氏に担当していただきました。横田氏、コリアー氏に深く謝意を表する次第です。

パイプオルガン仕様

     Compass  Manual:C-g3  Pedal:C-f1

GreatSwellPedalCouplers
Open Diapason8'Violin Diapason8'Bourdon16'Sw-Gt
Dulciana8'Salicional8'Sw-Ped
Stopped Diapason 8'Gemshorn4'Gt -Ped
Principal4'Oboe8'
Fifteenth2'

制作:Peter Conacher & Co.
修復:James Collier
コンサルタント:横田宗隆 

外形寸法:高さ3.77m、幅2.91m、奥行1.61m

2016年3月設置

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偶然の一致

ピーター・コナッハー社の住所はSpringwood, Huddersfieldです。
そして当教会の住所は本郷ですが旧町名は春木町です。

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